カホ

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのカホのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

よかった〜よかった、よかった。
大好きな穏やかな映画でした。

10年前同じようなスタートの映画があったとしたらオチは絶対にエリーとポールもしくはアスターとポールが結ばれて終わりだったと思うけど、2020年は違うぞという感じ。
他の人も指摘するように登場人物の気持ちの変化がよく分からない部分はあれど、高校生しかも田舎のとなれば世界が狭く選択肢がないからこそなのかな?と思うので私自身はあまり気になりませんでした。

ポールがエリーに惹かれるのは流れとしては非常にあるある〜!って感じなんだけど、エリーがレズビアンだと分かってからも彼女の良い友達でいるために努力していることが「愛」だった…。
エリーの父親が母親が死んだ時の話を中国語で始めた時、何を言ってるのかはもちろん分からないけど馬鹿にする感じではなく表情から何かを読み取ろうとしてたのではないかな?と思ったし、そう言う部分を感じとっていたからこそエリーはラブレターを書いてあげてたのかな?と思いました。
高校生の頃教科書に載っていた説明文に出てきた「人を完全に分かることは出来ないからこそ分かろうとすることが大切」と言う内容が私はずっと残っているんですがまさにこれだったなと。
ポールはこの出来事をきっかけにして絶対にちゃんと幸せになれる人だと思いました。

あとは両家の親と彼氏?が示し合わせて、街の人が大勢いる教会でプロポーズするシーンは田舎のクソさが端的に表現されていてよかったです!

邦題の「おもしろいのはこれから」は蛇足だと思いますが、内容的には合ってるのかな…と見終えてから思いました。(まあいらないけど)
この映画を見る10代の子がどのくらいいるのかは分からないけど、私よりも若い時にこのテーマに触れられるのは羨ましい!
世界は本当に少しづつだけどよくなってるのかなんと思いました。
カホ

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