スローターハウス154

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのスローターハウス154のレビュー・感想・評価

3.9

2020/5/23

『グッドウィルハンティング』『スタンドバイミー』『ニューシネマパラダイス』然り、人生の転換期に「お前はここでその才能を腐らせるな」と言ってくれる友人に出会える人生にひとしきりのジェラシーを感じる観賞後。いや、そもそも才能の有無が問題なのだ。才能がなければ「君はここに留まるな」なんて誰にも言われないのである。そして私も誰にも何も言われなかったひとり。だからこそ、「ここに留まるな」と言われる人生に憧れる。今ここに居るのは別に勧められたワケでも自分で望んだワケでもない。他に行くところがなかっただけである。「遠くへ行けるのは天才だけ」と言ったのは寺山修司、そういう意味で放った言葉なのかは知らないが、その言葉が私の心を抉る今日この頃。この主人公のチューちゃんはとても賢い子だし、いつでも遠くに行ける電車の駅の目の前で生きてきた。それでも、自分は遠くに行けないと彼女に思わせていたのは、実は彼女自身の思い込みだった...ということ。友人や親に「自信を持て」と背中を押され、遠くへ旅立った彼女は今、どんな大人になっているのかな。
さて愛については...語っても無駄だ。「Love is」の後に続く言葉など、所詮コトバでしかない。だから正解は「Love is...」なんだ、きっと。そして完璧な三角関係には和解の方法はなく、もうお互い殺し合うしかないと思いました。

🍍🦉🐛の意味が全然わからない、誰か教えて。