このレビューはネタバレを含みます
「面白いのはこれから」
副題が正に語っている終わり方だった。
決めつけて諦めるのはまだまだ早い。だって、これから、ここからだもの。
作中に出てくるカズオ・イシグロの「日の名残り」の執事の彼は、自分が抑えてきた思いに晩年にようやく気付いたけれども、彼女たちはちゃんと認め、出して、希望を胸にまた歩き出した。
その勇気がとても眩しく見えた。
※酔って寝ている彼女のリュックから溢れた彼に代わって書いた企業にあてた手紙を彼が見つけてまたリュックに戻すシーン。彼女がこっそり書いていたことを思うと、それを知った彼の気持ちを思うともうたまらない。あそこが一番涙出たかな。