くりふ

デンジャラス・ライのくりふのレビュー・感想・評価

デンジャラス・ライ(2020年製作の映画)
3.5
【正しさの息切れ】

Netflixの新作こじんまりサスペンス。

若過ぎてまだ足元ゆるき夫婦。金欠で困っていたら、意外な助け舟。一瞬ウホウホになるも、そこには死の罠が待ち構えていた。

魅惑的皮下脂肪をもつヒロイン、カミラ・メンデスを眺めていたら、最後まで飽きませんでした。

彼女と頭ゆるい夫が、善悪の境界上で戸惑う様…前半辺りには、共感とハラハラがありました。が、だんだん設計の粗雑さが目立ってきて、終わってみると、明かされた謎は凡庸だし、ミスディレクションの種を蒔きすぎて、刈り取っていない残尿感が尾を引いてしまう。

カタルシスは薄いですね。

現代の、サイズは大きくとも只の一軒家に、地獄が隠されている…という設定には少し怖いものがあったし、そこに巻き込まれる主人公らを幼くしたのは効いていました。

監督はTV畑の人らしく、ネフリこじんまり枠の中では、なかなか楽しめましたね。

カミラにもう一枚、脱衣力があるとよかった。カルロス・ゴーンに似ているところが気になっちゃいましたが。

<2020.6.18記>
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