みなと

リスタートはただいまのあとでのみなとのレビュー・感想・評価

3.3
上映後舞台挨拶付きで鑑賞。原作未読。
「だって好きになっちゃったんだから…」(台詞うろ覚え、多分こんな感じだったかと)と、光臣が大和に感情を吐露するシーン。
このシーンで、この作品はカテゴリ的にはBLだけど、性別関係なく人を愛することを描いた作品なんだなと強く感じた。
田舎の田園風景、長閑な風景の中に佇む役者と陽と陰のコントラストとライティング。取り分け、風景をバックに役者を引きで撮った画は美しかった。全体的に画になるカットが多く、話だけでなく映像も素敵な作品であった。光臣が父親に頭下げるシーンと、大和に名前は生まれて初めてのプレゼント…愛されてたんだよ。と諭すシーンが好きだし ジーンときた。
全体的にゆったりと時間が流れている作品で何か大きな何かが起きる訳じゃないけど、だからこそ光臣、大和の2人を丁寧に描いており、冒頭とラストでは2人の距離感が変化しているのにホッコリしたのと、タイトルがそのまま作品を体現しているのだなとしみじみ思った。
大和役の竜星涼さんは作品の度に雰囲気変わるなと毎回ビックリしてる。大和の何事にもニコニコしている中にも、どこか不安げな心情が目の奥から感じられて素敵な芝居をする役者さんだとしみじみ思った。方言については分からないけど、違和感なく地元感があった印象。
光臣役の古川雄輝さんは、甘い顔立ちなのに若干口が悪いのが萌えた。大分前に見たドラマの時より芝居上手くなっていたなぁ。
この2人のキャスティングで良かったと思わせる作品だった。
ただ一つ気になったのが、カメラがブレた箇所があった所。意図したのかそうでないのか分からないけど。あとカメラのフォーカスの仕方が独特だなと思ったところもあった。
みなと

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