蒼

TITANE/チタンの蒼のネタバレレビュー・内容・結末

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

そもそもグロいものが苦手なので開始想像目瞑った。あまりにも衝撃で鑑賞後の感情を全く言葉に出来ず監督の頭の中を覗きたいと思った…最初はただのSFサイコパスの映画かと思ったけど後半はフェミニズム要素が描かれてることだけは理解できた 女性のみがもつ、妊娠という生まれながらに伴う事象に対する畏怖とリスペクトを感じたような 途中「耳でも鼻でも穴ならなんでもヤる」という若い男性たちの会話を聞き、持っているかんざしを相手の耳の「穴」に突き刺して殺す(身体的破壊)こと、性犯罪における男性と同じなのでは?と気づき震えた。
「車」や「消防士」が男性性を孕んでいるというのは納得でメタファーだと思うし、最後アレクシアが消防車の上でダンスするシーンは男性性の中に女性性が介入した時の違和感を描いてる気がする。ヴィンセントが赤子を抱くエンディングはジェンダーの境界が曖昧になる。
フランス国旗の下で悪阻が来るのも意味を含んでるのかな(国が変わるということ?)

ぶっ飛んだ設定なのに目が離せないのはなぜなのだろうか…もっと取りこぼしたものがある気がします 考えたい
蒼