世間的には、それなりの評価をされているみたいだが、いうほどの作品ではなかった。
嫌いではないしつまらなくもなかったし、交通事故の手術でチタンプレートを頭に嵌め込まれた女が成長して、黒い体液を流したり、身体から黒光りしている金属が出てきたりする発想は面白いし、車とセックスする女という発想は、例えばクローネンバーグの『クラッシュ』へのある種のオマージュなのかなとも思ったし。
しかし、なんか、そんなにいいか?とも思ってしまった。ある意味、センス一発の作品だと思うが、私個人的には、もっとブッ飛んで欲しかった。
最後の着地点、愛かよ?
んー、もっともっと狂えばいいのに。
監督の自己満というか、なんというか、この監督は女性なので女性特有の鼻にかかったフェミニズム的なことを、いわゆる芸術的な包装紙に包んで見せました的な、頭のいい人が理解すればいい的な感じ?笑
私、たぶん、この女流監督嫌いです。笑
ちなみに、車は男性性の象徴であり、あの車とセックスするシーンは、主人公の妄想で、実際は男とセックスしてるんじゃないかという見方もありますね。よって、ラストに子供が生まれるわけです。
つまり、あの黒い体液にしても彼女の妄想で、実際は普通の体液なんだという見方ですな。