MayuShimada

オールド・ガードのMayuShimadaのレビュー・感想・評価

オールド・ガード(2020年製作の映画)
3.7
続編はよくれ……!!
すごいアメコミっぽい設定とラストシーン!と思ってちょっと調べたらスーパーマンとかウルヴァリンのライターさんが原作をつくってた。

Kindleで英語版一巻を見つけたのでポチっとやってちょちょっと読んでみたら、映画でシャーリーズ・セロンが言ってたセリフと全く同じセリフが出てきて
ふぁぁぁぁぁあ!!!読むぅぅぅぅうう!!!
ってなりました。

アンディかっこいいっすね。
アンディの元ネタはギリシャ神話の「アンドロマケー」のようです。
神話のアンドロマケーが"闘う"不死の乙女だったのかがちょっとわからない。わからないけれどもとにかく不死ではあったらしい。
(追記:もう一回ゆっくり神話のアンドロマケーを調べてみたが、不死というワードは神話の中には出てきてない。たぶんいろいろ見ているうちに私が何かと混同してしまったもよう。しかし、アンドロマケーの名前の意味は"男の戦い"になるというのは見つけた。夫を殺した敵の息子と結婚させられたり、暗殺されそうになったりけっこう散々な人生を送ったようだ。)

神話の登場人物が元ネタっていかにもアメコミって感じが私はする。そしてアメコミのそういうとこが好き。
神話モチーフとか生き物モチーフとか、ワクワクしますよね~。

アンディ自分が何歳なのか覚えてないって言ってたけど、そりゃ神話の時代から生きてたら何世紀たったかとか数えるのダルすぎだろうなと思った。
いろいろ抱えて生きてきた重みと渋みと哀愁がね…(あれ…かっこいい…)ってなるのよ、アンディ。そういう顔上手いよねシャーリーズ・セロンって。
得たものより失ったものの方が多い気がする人生を憂いているというのに、キャッチコピー「彼らの戦いに終わりはない」ってちょっと軽すぎやしないか?
いや、そうなんだけど、そうなんだけども、でも厳密に言うと終わりあるし、厳密に言うと終わりあるところがこの映画の渋いポイントなのになんか!なんかさ!コピーで損してるって!!

しかもね~これアクションもめっちゃかっこいい。
手足がスラッとして長いシャーリーズが斧を振り回して戦うとこれがまた美しいんですよ。
ガンアクションもありますが、それもすごいかっこいいんですけど、(ジョン・ウィックみがあると私は思った)斧と剣で戦うとこ好みすぎた。
メンバーのほとんどがウン世紀歳だからね、最近登場した銃器で戦うよりも手に馴染んだ斧と剣のほうがやりやすいんだろうなぁとか妄想してしまった。
そんなこと一人も言ってないのに。笑

ストーリーも普通に面白かったし、Netflix独占配信なのもったいなくないっすかね。広めたいよ私は、Netflix使ってない人にも。
次で大輪咲かせそうな素敵な種がめちゃくちゃ植えられてるんだもん。芽吹くよ~、ほっといても発芽するよ~これ。

なんで不死なのかも結局わからないままだし、仲間増えちゃったし、あの人もああなってアンディはこうなったしさ。
最初の敵は良い感じで小者だったしな。続編あるやつの敵キャラの運命だよね、咬ませ犬ポジション。
海外の若手CEOスーツのジャケットからパーカーのフード出しがち。
お前が実はダドリーだって気付いた時にはもう遅かったよ。見ないうちに痩せたな。

ちなみにジャファーもいたよ。
ジャファーの時は杖取り上げたら勝てると思ったけど、オールドガードでは何してもこいつにはたぶん勝てないと思った。
そりゃそうだな。だって蜂の巣にしても死なないんだもん。

不死には憧れないけどあの戦闘スキルには憧れるなあ。
女性のアクションかっこいい。てかシャーリーズ・セロンがかっこいい。
彼女が砂漠地帯で車運転してるとどうしてもマッド・マックス化する。

"新人教育"をめんどくさがっていきなり後頭部を撃ち抜くアンディの容赦ない習うより慣れろスタイル。
混乱しているところを優しく説明してくれるとか無いから。とりあえずいっぺん撃たれるから。このくそ上司!と思ってナイフ突き刺しても「ちょっと止めてくれる?!」って言われるだけだから。
でも姐さんかっこいいんだ…、いつの間にかホレてんだ…!
MayuShimada

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