りょう

トランスフォーマー/ビースト覚醒のりょうのレビュー・感想・評価

3.2
 小中学生のころだったか、日本のTVアニメをリアルタイムで観ていた世代からすると、2007年の1作目は興奮気味に観ました。主題歌がLinkin Parkだったことも好材料でした。マイケル・ベイ監督の濃厚な映像と演出は、シリーズの途中で食傷ぎみというか、耐性ができてしまったというか、なんとなく惰性で観ていた気分ですが、1回程度なら面白く観られる作品です。
 ほとんどVFXの演出で占められているような作品なので、監督の個性とか反映されにくいのかもしれませんが、監督が交替しているこの作品も、これまでの作風を踏襲している印象でした。コアなファンからすると作品ごとにバラエティがあるのかもしれませんが…。
 登場するロボットたちは、地球に実在するコンボイやスポーツカーから変身するという特徴があって、それがこのシリーズの醍醐味でしたが、動物のかたちをしているというビジュアルのビーストたちは、ずっとロボットなので、最後に少し変身しますが、トランスフォーマーの範疇ではないような印象でした。
 舞台が1994年に設定された意図までは理解していませんが、地球の科学技術が発達していない時代なら、ロボットたちの異質さが際立つので、そこを狙ったのかもしれません。相変わらず物語に興味深いところもなく、そこは追求するつもりもないのかもしれませんが、せっかく地球を舞台にするなら、登場人物が5人(しかもロボットたちと一緒に活躍するのは2人)しかいないような設定ではもったいないような…。
りょう

りょう