Bouboumayuge

ジョン・ウィック:コンセクエンスのBouboumayugeのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アクション映画の最高到達点(現時点)

ガンファイト〜体術〜刀〜ヌンチャク〜犬〜一般車両〜鉛筆〜トランプ〜ドラゴンブレス!!
あらゆるアイテムを駆使して敵を迎え撃つジョナサン、無双にも程があるよ(←褒め言葉)

旧友として日本代表真田広之と中華圏代表ドニー・イェンがそれぞれの持ち味を活かした殺陣やソードアクションを魅せる。どちらも体幹が乱れないからアクションが素晴らしく美しい(盲目ハンデをモノともしないドニーの強物ポジションと真田兄の途中退場というキャラ落差には納得いかないけどね)

敵が味方かどっちなんだい、筋肉スロットでも分からない『お値段釣り上げ上手』なボビーオロゴン似の新キャラには従順で凶暴なワンコをキチンとセットにする辺りも抜け目なし

叔父が主席にいたとか、砂漠までアタマ取りに行くとかストーリーなんて二の次
要はオレたちが見たかったアクションを腹一杯食らわせるための動機でしかない
それらを補って余り得るデ・パルマばりの室内俯瞰ショット長回し(火を吹きまくるドラゴンブレス!)、タイムリミットありの222段の階段登り(そして蒲田行進曲を超えた階段落ち)と見せ方やステージ設定に工夫がありしかも絶大な効果を発揮している

唯一惜しむらくは敵役の貧弱さ
ラスボス小林幸子ばりに出てくるたびに衣装がいちいち派手な伯爵の「ぜってぇ勝てねぇだろお前」感(側近の室伏大臣似は何度か立ち塞がるけど)
底知れぬ恐怖など微塵もなく、ただの権力の傘にかまけたタマの小さいヤツでしかないから(その通り大事なとこで代役立てたりするけど)魅力に欠ける

とはいえ豪華なロケ地の数々やライティングがキメキメなセットの眼福もあり3時間弱の長尺を弛みなく観せきってくれた

そして邦題のサブタイトルにも採用された「報い」を大量殺戮を犯した主人公ジョナサンに受けさせた、製作陣の潔さに敬意を表する
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