鶏雑炊

ジョン・ウィック:コンセクエンスの鶏雑炊のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(ポストクレジットがあるので注意)
CHAPTER4ともなること、こちらも慣れたものだが、2作目くらいから特にひたすら美しい殺陣が続くアート映画みたいになってきている。
ジョナサンの地獄めぐりを求める我々のためにボーナストラックを作り続けて頂いてる感覚。そろそろ楽にしてあげたい、いやまだまだジョナサンのガンフーを楽しんでいたい、とアンビバレントな気持ちにさせられる。

今回の地獄巡りは大阪、ベルリン、パリ。大阪では真田広之大先生がまさかの大阪コンチネンタル支配人。ジョナサンを探すハイテーブル執行部隊に対し、日本刀&弓で戦う大阪コンチネンタル面々。しかし全てを持っていくドニー・イェンのアクション。盲目かつ所々、あ〜疲れたみたいな動きを入れるのが最高に上手い。明らかにキレが周囲と違う。イップマン観ていなくてすみませんすぐに観ます。

ジョナサンvsハイテーブル執行部隊も最高。最早防弾装備は標準らしく、あらゆるモブ敵含めて顔面プロテクト下への銃撃以外は致命傷にならない。ジョンウィックが生み出した独特なリアリティライン下で、シームレスな殺陣をひたすら楽しめる。

ベルリン割愛してパリス。パリでは定刻までにサクレ・クール寺院に向かい、ドニー・イェンと決闘する必要あり。しかし、ジョナサンにかけられた懸賞金を求め、パリ中の暗殺者がジョナサンを襲撃。凱旋門下での車を使ったアクションがマジで最高。ジョナサンが車で標的の周りをドラフトしながら、蜂の巣にしたり、車に轢かれた敵を空中で撃ち抜いたり。その後の屋内では敵が持ち込んだ火炎弾を装填したショットガンを使った、真上からの俯瞰視点でのアクション。なんだこれ、FPS版のディアブロ観てるのか?本当に観たことのないアクションの連続で楽しませてくれる。

制作陣の皆様に置かれては、このような素晴らしい映画をつくって頂いてありがとうございます。昨日から家族に話しかけられたらジョナサンばりの「yeah」で返事をしてます。三時間は流石に長い。しかし尿意に耐える価値のある映画。ジョナサンa.k.a妻を愛した男さん今までありがとう。ゆっくり休んでくれ。
鶏雑炊

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