Mashirahe

ジョン・ウィック:コンセクエンスのMashiraheのレビュー・感想・評価

3.5
ちょっと前に批判する文脈で「最初に一発かますだけの映画」みたいな表現を見たことがありますが、この映画の「最初の一発」はとんでもないので、できるだけデカい映画館で見ることをオススメしたいです
その後謎にアラビアのロレンスオマージュでモロッコに移動、大阪の特盛アクション、ベルリンでの謎のポーカー、パリでの超絶クライマックス…と息をつく間もなくアクションの釣瓶打ちです
ドニー・イェン演じるケインは盲目の達人でウィックのライバルというケレンたっぷりの役どころで、変な場所で飯を食ったりとやたらうるさい芝居で存在感をアピールしてきます チョウユンファみたいだったな…
相棒と一緒に金を求めてウィックを追いかけるトラッカーは、左腕に銃身を乗っけて狙撃する姿勢がモロにブロンディで笑っちゃいます ホント好きなんすね
アクションシーンのアイデア量、完成度ともに群を抜いていて、特にパリでの壮絶な4000万ドル争奪戦はシリーズ集大成と言っても過言ではない素晴らしい出来栄えだったと思います
ただラストのアクションシーン、それも一つのセリフがダメだったのでこの映画の印象はとても悪いです
モリコーネのパロディみたいなBGMはギリ許せたけどあそこで部外者みたいな奴に説明セリフを叫ばせて緊張感を削ぐのは本当に馬鹿のやることで、下品で無知で観客を信用できない人が作ったんだなと思ってしまいました
BGMまで真似してる映画でWhen you have to shoot, shoot. Don't talk.って言ってたじゃん…… 記憶力ゼロなのかな……  本当に最悪のシーンでした 今年のワーストシーン 順番を逆にすればまだマシかも知れません
でもまあお話の帰結としてはまあ良かったですし、キアヌもスタントマンも頑張っていましたし、日本人がアクション監督らへんの地位に居たのも嬉しかったので色々考えるとこんぐらいの点になります
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