三樹夫

ジョン・ウィック:コンセクエンスの三樹夫のレビュー・感想・評価

3.9
ドーン🤜、ドーン🤜、ドーン🤜
本気でやっているのかふざけているのか分からない『殺しの烙印』の世界を真剣にやってみましたみたいな、この世界は殺し屋しかいないぐらいの相変わらずの殺し屋ワールドで、『ブラック・レイン』になって『座頭市』になって『ウォリアーズ』になって挙句ギャスパー・ノエになるというもはや訳の分からないことになったシリーズ4作目。アクションシーン以外はインターミッション感がさらにある。
ドニー・イェンは『座頭市』と『ブラック・レイン』の時の優作のイメージか。こんな大阪は『ブラック・レイン』でしか見たことねぇぞみたいなネオンビカビカのカッコいい大阪が出てくる。微妙に間違った日本描写というか、俺の思うカッコいい日本を抜き出したみたいな、殺し屋事務局の事務員だったりと同じく、世界よこうあってくれの中学生みたいな願望が反映された殺し屋世界における日本。真田広之の作戦命令できるだけ殺せをジョン・ウィックは忠実に守り、大阪に死体の山を築き上げていた。

凱旋門付近でのアクションは、実際の凱旋門ロータリーを車がグルグルしてるのを見て、これはいいアクションが撮れるなと思いついたのでは。高いビル見て血が騒ぎそこでアクションしだすジャッキー・チェンみたいな発想が元ではないかとふんでいる。パリパートは色々と過剰で訳分かんなくなってるのが最高で、延々階段を転げ落ちていたのは爆笑した。廃屋内での殺人ショットガンが火を吹くのがめちゃくちゃ良くて、使用している弾はマグネシウム配合のドラゴンブレス弾とのこと。映画内でも花火かってぐらい大量に火花を散らしていたが、デメリットもあり凶悪な威力を誇るというよりは威嚇用途などの見た目偏重な弾丸の模様。Dragons Breath Shellでyoutube検索したら世界中のバカがドラゴンブレス弾をぶっ放している動画が出てくる。
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