カトマン

ジョン・ウィック:コンセクエンスのカトマンのレビュー・感想・評価

2.0
2時間40分の上映時間の半分以上が、柔術の試合を観ているかの様なアクションシーン。カットを割らずに役者の身体能力を最大限に活かす為に、カメラフォローしていく意図は分かるが、アクションシーン全体が単調かつ重複している感じが否めなくなる。キアヌの身体能力自体が高いとも言えず、もちろん設定上リタイアした殺し屋とい事もあり動きがかなり重たい。アクション全体でアイデアがあるかと言うとそうでもない。もちろん細かく言えば場面に適した武器やシチュエーションがあるが、アクションの動きのアイデアはかなり乏しい。基本は横移動のみであり、縦を意識した場面は少ない。最後の大階段でのアクションがあるが、縦の動きより奥行きへの動きと取れる。ジェイソンボーンシリーズやキャプテンアメリカ2作目等はしっかり縦のアクションを意識しており、ジョンウィックと比較するとわかりやすい。
基本的にはスポーツ観戦に近い時間が続くが、ポーカーのシーンや最後の決闘シーンは映画的な意識が最低限されているのが救いとも言えるが、全体を通すとかなり長く退屈と言えてしまう。
カトマン

カトマン