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ジョン・ウィック:コンセクエンスのogoのレビュー・感想・評価

4.2
169分、全編アクションシークエンスてんこ盛り。

5作目も既に動いているそうですが、2作目から拡がりを見せた物語を、非常に綺麗に着地させる素晴らしい4作目。

お馴染みの面々に加え、今作重要キャラとして真田広之とドニー・イェンが登場。いきなり「友」として出張って来るので、若干感情移入は薄め。それでも、現代版座頭市かと言うドニー・イェンの盲目キレキレアクションに、真田さんの流石の存在感と殺陣など、画で「わからせにくる」迫力は凄まじい(真田さん、も少し長く出て欲しかったが)

ラストの決闘シーンの帰結も最高でした。
このシリーズは、観客の感情コントロールと、それにきちんと応えてくれるアンサーが本当に上手い。

前作までで大分やり切っただろうと思っていたアクションも、更に新しいアイデアを入れてくるあたり、制作陣の情熱に拍手。
俯瞰視点のドラゴンブレス弾ぶっ放しに、凱旋門でのはねられた敵を連続空中キル、222段の階段全部ゴロゴロなど、それぞれの舞台で必然性を持たせたアクションのバリエーションがアツい。

ただ、全編ほぼアクション、かつクラブのリズムや銃声など音の刺激も激しく、更に固い敵も多いので、元気な時に観ないと脳が麻痺して逆に眠気を呼びそうなので注意。

舞台や登場人物として日本もフォーカスされるものの、謎のネオン梅田駅にネオン地下鉄、相撲レスラーに忍者風味の特殊部隊など、相変わらず違和感のある描写は否めない。が、日本への愛は感じるので許せるレベル。キアヌ短いけど、日本語頑張ってた。

次回作やスピンオフが、どう展開していくのか一抹の不安はありつつ、ジョン・ウィック=キアヌの物語は一旦の綺麗な完結を見せ、非常に満足度の高い出来栄えでした。

劇場で観れて満足。
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