~さらなる戦いの果てに、ジョン・ウィックが迎える宿命の結末~
圧巻のアクションと深まる世界観に没入し、シリーズの集大成として相応しい緊張感と感動を味わった。
「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、伝説的なヒットマン、ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス、「マトリックス」「スピード」)が、ハイテーブルに挑む最終決戦を描くシリーズ第4作。世界中を舞台に、息をつく暇もない壮大なアクションが繰り広げられる。
映画の最大の魅力は、想像を超えるアクションシークエンスの数々。特に、パリの凱旋門を舞台にしたカーチェイスと銃撃戦の融合は、シリーズ史上最高の見どころといえる。一方で、ジョン・ウィックのキャラクターにさらなる深みが加わり、孤独と使命感に満ちた彼の姿が観客の心を打つ。
物語の進行中、シリーズを通じて登場したキャラクターたちの再会や新たな人物が加わり、世界観が一層拡張されている。敵役を務めるドニー・イェン(「ローグ・ワン」「イップ・マン」)との死闘も見逃せないポイントだ。
終盤はシリーズの結末にふさわしい重みがあり、感動的な余韻を残す。一部では長尺のアクションがやや過剰と感じるかもしれないが、それもこのシリーズの醍醐味といえる。
「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、アクション映画の究極形ともいえる一作。シリーズを追ってきたファンや、圧倒的なアクションを体験したい観客にとって、見逃せない作品だ。