ファン・ジョンミンvsイ・ジョンジェの激渋ノワール。
人身売買などヘビーな背景もありつつ、孤独な暗殺者が命懸けで一番守りたいもののために戦っていく。
日本、韓国、タイを舞台にしたグローバルさで各国の俳優スタッフたちが作り上げた熱いアクションが見もの。
葬式に全身白のスーツで登場するイ・ジョンジェのキャラがファンキーで強烈すぎる…特技は解体。
イカゲームでの朴訥さが嘘のようなヤバい人を演じますが。
「理由は忘れた、奴と殺し合いたい」ってセリフに行動規範の全てが集約されちゃう。潔くていいキャラでした。
対するファン・ジョンミンも冷静沈着さ、無情さの裏側に不器用な優しさが滲み出ててまた良かった。
狭い通路でナイフを使った鋭い肉弾戦や、銃火器を使った派手なカーチェイスなどは見応えあり。
激しい暴力の応酬ですが、残酷なシーンは直接映さない絶妙なカメラワークなのでバイオレンスが苦手な人でも見やすいです。
トゥクトゥクの運転手にMVPをあげたい🛺。
タイのシーンでずっと黄色がかった画面なのとスローモーションはやり過ぎな気もしたけど。
ラストの海の光景と写真の演出は泣けてしまった。
また日本の配給会社の広報が「これは男性向け映画」だとか言い放って炎上していましたが、誰向けだの関係ない、アラフォー女もとても楽しめましたよ。
