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ただ悪より救いたまえのアイのレビュー・感想・評価

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)
4.8
ただただ、最高だった。イ・ジョンジェがぶっ飛び過ぎで、ド派手にキレ散らかすから、ファン・ジョンミンが霞みそうでした。映画を観終わるとタイトルの意味がわかってジンワリします。余韻すごい。いちばん見せたいものは「湿った熱気のあるバンコクで殺し合いアクション」で、登場人物の造形・背景や動機は二の次になっていたように感じますが、少女と疲れ果てた殺し屋が”悪より救われる”という線はちゃんと描いているので良かった。

日本、韓国、タイ……、壮絶な追いかけっこと殺し合い。トゥクトゥクからマシンガンぶっ放す、キ●ガイ殺し屋のレイ(イ・ジョンジェ)の素晴らしさ。あんな風にカジュアルに手榴弾使うの異常です!誉めてます!素晴らしい!!迎え撃つインナム(ファン・ジョンミン)もとてもカッコいいのですが、レイの狂気に押され気味?

そして、画がいい。アクションのカメラワークや構図、風景含めて画が良くてスクショしまくりたいと思って観ていましたが、撮影監督が『パラサイト 半地下の家族』『哭声/コクソン』のホン・ギョンピョだった。納得!色調、コントラスト、まるで絵画のような美しさもあり。夕景とか最高でした。

唯一の良心だったトランスジェンダーのユイが天使でした、と最後にお伝えしておきますね。支離滅裂なレビューですみません。
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