アンドウ

ザ・ファイブ・ブラッズのアンドウのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

スパイクリーの映画に慣れてきた私には最高の作品だった
ベトナム戦争やBLMの実際の映像、ポールの作品を観ている観客に向けたスピーチ、マーヴィンゲイの音楽、全部良かった。

今回はこの黒人の怒りだけじゃなく北ベトナム側の怒りだったりフランスへの責任提起とかも含まれてるし、対立構造もかなり複雑。

地獄の黙示録はもちろんだけど他にも色々オマージュっぽい箇所があるのに分からなくて悔しい~。

チャドウィックボーズマンのカリスマ性がもう遺憾なく発揮されてる
マ・レイニーのときもそうだけど、この人の言葉ってそれこそアリやキング牧師のようにパワーがあると思うなぁ 
今回は特に亡霊でもあり、神のような信仰対象の存在だったからチャドウィックの持っている絶対的存在感が役とぴったりだった。

ジャンレノもトランプの帽子ぴったり似合ってておもしろかった

ハリウッドって両親が欠点の一つもない良き理解者っていう映画が多い気がする。デンゼルワシントンのフェンスやこの作品のポールとデイヴィッドの関係性みたいに、親が自分の中の葛藤のせいで一方的に子供を傷つけてしまうっていうのも現実味溢れてて好き。

怒りを力に変えて作品にしてるから、全方位から好かれることはないし難しいのかもしれないけどいつかスパイクリー監督賞取ってほしいな。

書きたいこと死ぬほどあるから後で追記しよう