ほのか

ザ・ファイブ・ブラッズのほのかのレビュー・感想・評価

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)
3.9
すべての道はオールドガードに通ずの会、
今回はベロニカグゥ嬢のターン



スパイクリー監督の作品を観るのはブラッククランズマンぶり、2作目やねんけど、やっぱりエネルギーに圧される。その怒りと反骨精神と義務と正義でいっぱいの強大なエネルギーに物怖じして一歩引いて観てしまう。自分の知識のなさ故でもあるのよ。伝える側が受け取る側の感情をあえて一切配慮せず作る物語に近い感じがするね、それがいいとか悪いとかの話ではなくてね。
どの方面にも虚しさを感じてしまうお話だった。理不尽で悔しい思いをたくさんしてきた人たちが同じように苦しんできた人たちに自分の意見だけを翳して押し通そうとするのは負の感情しか生まないね。許すと許せないの境界線って本当にむずかしい話だなと、つくづくそう思う。
個人的にはブラッククランズマンよりも観やすかった。ベトナム戦争が絡んでくるって知らずに観たので、ああ〜っでした。ちょっと苦手なんだよ。ジャングルが多いから湿気をすごく感じるんよな…観てるだけで暑い。
途中から最後にかけてはめっちゃドキドキする。一寸先は闇の世界。
飲み屋?みたいなところにApocalypse Now って掲げてて、なるほど…(?)って思ってたら、ワルキューレ流れてきたから、すきなんわかりましたから!!!って思った。地獄の黙示録観ててよかった…。ワルキューレ聴くともうベトナム戦争しか脳内にでてこんからだにされてしまった。


陛下にほんものの御光が差してて思わず拝むなど。ありがたや。
メラニーティエリーは、天国で会いましょうでみたことあるはずやねんけど、それは全然記憶なくて、でも前述作を観た同時期にあなたはまだ帰ってこないの予告をしてて、あの人天国で会いましょうでみた人や〜って思ったことは覚えてます。遠いわ。
ポールウォルターハウザーはリチャードジュエルのイメージがまだ強い。声がいいよなぁ。
ベロニカグゥ嬢、キャストロールで好待遇されててうれしい!エンディングの演出めっちゃすきやった〜!