スパイク・リーの怒りっぷりがすごい。
人種差別も戦争も金も、全部クソ食らえふざけんなという怒りが爆発していた。
戦争の場面になると画面のサイズと質感が変わる。だけど過去から逃れられない彼らは若くなったりせずそのままの姿で現れる。
チャドウィック・ボーズマンが素晴らしかった。これが遺作だなんて…
イケイケオヤジのアドベンチャー映画かと思っていたら全く予想外の方向へ向かう。
ニワトリのシーンがすごかった。
彼の時間が止まっていることを示していた。
辿り着く場所が廃寺というのも象徴的だ。
そしてもはや金すらも手放したポールは「辺獄」を歩いていたのだろうな。
こちらを見て話し続ける姿が痛々しかった。
鎮魂歌のように寄り添うマーヴィン・ゲイが泣けてしまう。