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哀愁しんでれらのskspのネタバレレビュー・内容・結末

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

土屋太鳳の今までのイメージを覆すような衝撃作品でした。むしろこの作品の為に今までがあったのではと思うくらい。

物語は3人の親子を中心に進んでいく。この3人、序盤から何となくの違和感を残していく。それもすごく自然に。それが徐々にあらわになっていく展開が何とも不気味で、最高でした。

個人的に残っているのが、婚姻届を出した後のミュージカル調な幸せなシーン。幸せな状況なのにずっと曇った天気なのが今後の展開を示すようだった。序盤はコメディタッチで描かれているが、その辺りから徐々に物語が変化し、ラストにかけて180度変わっていった。

やはり、それぞれの変わっていく様子が、バックグラウンドを通して物語の中で描かれていたので、こうだからこうなったのかということが非常にわかりやすかった。

欲を言えば、R15くらいにして、ラストを思いっきりエグく描いたら、学校という日常の中にある異常感が際立って良かったかなと少し思いました。

とは言え、子役の子の始めから何かを秘めたような演技、田中圭の異常な娘への愛、そして、土屋太鳳の母親に対するコンプレックスからの行き過ぎた母親像、これらが見事でした。
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