じゅんP

哀愁しんでれらのじゅんPのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
2.2
何が言いたいのかよくわからなかったな。

もしこれが、金持ちイケメンの“外車に乗ったお医者様”を待つ所謂「シンデレラ」ストーリーって今時どーなの?って問いかけだとしたら、そのテーマ設定自体、今時どーなの?って話だし、途中すこし見えてた、女性の生きづらさ的なテーマもここ1、2年で洋邦問わずもっと先を走ってる映画幾らでもあるし(つーか今作はその辺は結局昇華されずに終わった)。

主要キャラクターの共通点として、自己と他者の距離感の捉え方がバグってることが挙げられると思うんですが、それらの行く末としてのラストが、劇中でたびたび引用された「子供の将来は、その母の努力によって定まる」っていう時代錯誤な迷言を結果的に補強しちゃってるの全然ダメじゃね?

イヤミス的に人をざわつかせる言動が積み重ねられていくところに一定の楽しさはあるけど、登場人物の動かし方がずっと「頭の中だけで組み立てたお話」って感じでパズルみたいに進んでくので、心底どーでもいい他人事として観終えてしまった。
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