える

『犬鳴村』恐怖回避ばーじょん 劇場版のえるのレビュー・感想・評価

1.5
本家の犬鳴村を見た直後に2周目として視聴。そもそも本家も2回も観たいような映画じゃなかったが、午前2時頃の変なテンションで観た。

結論から言うと、めちゃくちゃ大失敗しとる。

ホラー映画を怖くなくしてみようという試みはめちゃくちゃ良いと思うし、面白くなると思う。実際冒頭10分くらいまではちょっと面白かった。ただ、そっから先はほんまにアイディアだけで終わったんやな、としか思えなかった。
なぜなら、本家のレビューでも述べた、本作に満載の気味の悪いシーンがほとんど無修正で垂れ流されてたから。
僕の推測だけど、冒頭の編集を考えた人と、それ以降の編集を考えた人はたぶん違うし、それ以降の編集を考えた人はたぶんひとりだ。普通こういうのって複数の編集案出して複数人で選んでもうちょっとこうしたら、みたいなのをやっていくと思うんだけど、中盤はずっと同じセンスでずっとおもんない。ちょっと静かになったらすぐおならに頼る。マジで小学生でギャグセンス止まってる。怖いシーンは怖いままな上にくっそきつい的外れなギャグもどきが延々流れる地獄のような時間だけが過ぎていく。ホラー映画観ながら腹が立つという貴重な体験ができた。
対して冒頭の十数分は、ちゃんと怖いシーンとはいかにして作られて、どこを崩せば怖さが崩壊するかを理解している人が作ってる(と思う)のでちゃんと怖くない。
たぶん、冒頭ちょっとわかってる人が作って、こんな感じでやってくれたらいいからあと頼むよ、ってな感じで何もわかってない人に渡してしまったんだと思う。

総評すると、本当に怖がりの人は誤ってこの映画観ないでください。怖いシーンはちゃんと怖いままです。
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