これはめちゃくちゃ面白かった
1周見終わった後、立て続けに2周目も見た
2周目は違う見方が出来て面白い
まず、ザヒドを中心とした、ヒューマンドラマとしての面白さがあり、
もう1つ、CIAのおっさんの無双っぷりの面白さもある、
その両方の面で隅々まで見所の多い映画だった
アメリカ国内での移民問題、人種差別等については、自分は半端な知識しかないので、どこまでが現実でどこまでがフィクションか判断できないが、アメリカ人の警察官とザヒドとの侮辱的で汚い言葉のやり取りなんかは、結構リアリティがあるような気がした
キャラについて
・妹
父親によって、無理やり結婚させられる運命にある
結婚相手のおっさんのウインクを激しく嫌がる顔がおもろかった
一応、兄にはかばってもらえたが、
その後は、二重にも三重にも可哀相な存在
・母親
最初、家のお手伝いさんかと思ってた、あれたぶん母親なんだろう
たまにブツブツ言ってるけど字幕でセリフが無いので何言ってるかわからん
たぶんこの人には発言権が無い
激しく男尊女卑を感じる存在
・父親
途中まではクレイジーな頑固ジジイだと思ってたが、
終盤、息子にこんな話をする
祖国からアメリカへやって来た父親は、
ユダヤ人に雇われ、中国人から店を譲り受け、
イタリア人の友人に金を借りて家を買った
「その人たちの支えなしには
生きられなかったと思ってな」
父親は、いい友人に出会えたんだろう
自分に自信を持っていた
厳格なイスラム教信者
・ザヒド
一方、ザヒドにもユダヤ人を含めた友人がいたのに
警察の横暴、人種差別でアメリカに失望
イスラム教に目覚める、間違った方向へ
出会った奴が悪かった
或いは、その出会い自体、計画的に仕組まれていたもの?
・CIAのおっさん
ザヒド宅に警察向かわせたのもこいつの仕業か?
・イスラム教のフリをしたおっさん
1周目で、ちょっと終わり方が意味分からんなあと思ってたが
2周目冒頭で、ああ、こいつか~ってなった
なんやかんやで、いろんな人種の人々が住んでるアメリカという国は凄いと思わざるを得ないこと、イスラム教自体どうかしていると思える部分はあるが、それぞれの国の歴史や文化はやっぱ大事にしていかなきゃいけないとも思う、あと、テロ組織はあくまで洗脳的な手段として宗教を利用している、そんな形の宗教は間違ってると思わざるを得ない