けーはち

BECKY ベッキーのけーはちのレビュー・感想・評価

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)
3.2
ナメてた15歳のメスガキが殺戮マシーンと化した!──凶悪脱獄囚が迫り来るのを撃退するホーム・インベージョンもので、構図は「ホーム・アローン」チックではあるが殺意マシマシなのが気持ち良い。父親の復讐とはいえ少女が大の大人を鉛筆や定規でグサグサ刺しまくり、モーターボートや芝刈り機のエンジンでミンチにしまくり、肉片バリバリ返り血ビチャビチャ〜を堪能する、本質的には悪趣味極まるスプラッター。ただ、敵の脱獄囚は彼女が持ち出した鍵(結局正体は明かされないマクガフィン)を探していておいそれと彼女を殺せないという行動制限がかかっており、また少女を傷つけるのには抵抗感のある奴もいて、殺意むき出しになった少女に良いようにやられてしまう。ゆえに低水準でパワーバランスが拮抗して緊張感が持続するタイプのB級スリラーになっている。主役が全く可愛くないし、「慈悲を見せた相手に一瞬も靡かず攻撃、復讐を果たす」ってのが、イマドキのフェミニズムかな。クソ野郎の慈悲なんてクソ喰らえだぜ!