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夜よ、こんにちはのharunomaのレビュー・感想・評価

夜よ、こんにちは(2003年製作の映画)
4.5
確かに21世紀初頭にベロッキオ・ルネッサンスというものがあった。
『愛の勝利を』と『母の微笑』までだが。
『肉体の悪魔』
微細で執拗な観念の信仰は肉体的であった。ルー・カステル。
艶かしい肌の発色と全体の寒色、不可思議なものたちと電子音はどこかダリオ・アルジェント、リヴェットを想起させるが、様々なメディア機器の環境が侵食する様は宗教なき時代の徴を見つけようともがく。
ナンシーもそうだが、現代カトリック原理主義の限界がここにはあるが、それでも貴重な挑戦ではある。なぜか。予告編にもある、不気味なる、エンブレムとエレベーターの扉奥の視点、そして薄暗い階段をせわしなく降りるモブ、はたしてここでもAlexander KnaifelのSvete Tikhiy (O Gladsome Light) が使われているが、『アワーミュージック』でも使われていた。
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