いけたろう

いのちの停車場のいけたろうのネタバレレビュー・内容・結末

いのちの停車場(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

吉永小百合と広瀬すず、圧倒的に画になる。

妙にゆったりとした時間の流れを感じた。
吉永小百合の安定感。起伏のなさ。

在宅医療が心理カウンセリングを内包していて、それぞれの命の在り方に寄り添って患者の周りまで救っていくのがよかった。

若者チームは家族を連帯として捉えて前向きに生き始めるのに対して、高齢チームは家族が縛りにもなってきてしまう。
あんなに人に寄り添ってきた先生が、父の命の在り方に対して他者に頼れないなんてね。「家族」ってなんだろう。
寿命と可能性の相関が厳しい現実って感じだった。

初っ端の事故のCGの安さはまあしょうがないと思うようにしたけどノイズはノイズ。
その後も謎の年齢設定や謎の鳥の安い映像の挿入はずっとノイズになった。

「いつまでも綺麗な吉永小百合」という偶像のための吉永小百合を若い頃から応援してきた人を暖める映画。

周りのお客さん年齢層高かったけど、広瀬すずがこのままずっと活躍して50年後にこの映画の吉永小百合みたいに主演映画が公開されたら映画館で観たいな。