このレビューはネタバレを含みます
前情報あまり入れずにチラッと見たCMが好きな感触だったので観に来たら、なにこれ?って感じだった。
それが楽しくてよかった。
河童の足が映った瞬間に、あー完全にそういう方向のヤツってことねってなった。
物語の構成も人物描写も昔話パートもすごく好みだった。
震災発生後の心的疲労が漂う空気感。これを背景に進めていくそれぞれの再生の話。流れて根付く。結構な箇所で感極まった。
妖怪というか八百万の神を身近なものに感じさせてくれる作品は偉大だと思う。
アガメとの対決はあっさりしてたけど、そこまでの経緯とかもっと深掘りして欲しかった。お姉ちゃんの弓矢の練習とか。
そもそもクライマックスで狐舞の演舞をみんなでして、ふしぎっと様たちも集まって、強大な敵にみんなで立ち向かうみたいな激アツな流れになるものだと思ってたから勝手に拍子抜けしてしまった感じ。
それはユイもヒヨリもおばあちゃんもめちゃくちゃあったかくて、それだけでもう癒された。
家って怖い話の題材にもなりがちだけど、ああいうふうに友達になれたらいい暮らしだね。