近年観た映画のなかでも、トップクラスのタイトルバック。カッコよすぎて思わず声だしてしまった。
どこを切り取ってもすべて一枚の画として成立している映像美に、「そこに強く存在している」役者の皆さんの演技にただただ引き込まれるばかり。
『新聞記者』も傑作だったけどこの映画も素晴らしすぎるっっっっ!!!!
小さい頃、少しだけ、ヤクザという人たちの世界にふれることがあったけれど、今あの人たちは何をしているんだろうか。ちゃんと、生きていけてるんだろうか。
大好きなシーンはたくさんあるけど、拉致られてボコボコになった山本を包み込む「えらく頑張ったらしいじゃないか」の一言。この一言で何かを塞き止めてたダムが決壊するように、私も完全に、柴咲の親父にやられました。一生ついていきます。
(しかも、この台詞アドリブとは凄すぎる。舘さん、一生ついていきますw)
最後の、若者二人を照らす太陽と、鮮やかに輝く空と海の色が、それまで映されていたどこか暗澹とした映像光と一線を画すようでとても印象的だった。
2021年映画体験の幕開けとして、選んで良かった。とても、大事にしたい映画。