「なぁにが“生きてくしかねぇ”だ。生きる権利奪ってんのはそっちだろぅが!」
はぁ〜何でしょうかこの感じは。
劇中は綾野剛ではなく正しく“山本賢治”の人生として生きていました。
確かにやって来たことを考えれば自業自得だと片付けられて終いですが…
その道しか生きる術が無かった人間。まだやり直せると足を洗い全うに生きようとする者も居るのも事実。
ヤクザと言えど怪物でも何でもなく人の子。
幸せに生きたいと思うことも絶対に行けないのか。
真面目にやってるのに“元ヤクザ”と知った途端、また関わりがあると知った途端に一斉にそいつを排除する。
はい、出てけ出てけ。他で頑張って生きろー
ヤクザを肯定する気はないですし、もちろん怖いですよ。しかしこの扱いを平気でする社会も恐ろしくも感じるよ。
むしろ平気で人のプライベートをネットにながす輩の方が今はタチが悪いし怖い。
異端者にセカンドチャンスを与えないと言うと語弊がありますが、どんなお膳立てをしてても基本的に日本の村社会な性質は変わらないんだなとも思えた。
まぁもちろん誇張してる部分もあるのでしょうが、取材協力に『実話ナックルズ』があったのでヤクザの現状はホントにこんな感じなんだろう。
ヤクザどうのこうのていう映画というより両親を失った山本賢治という1人のヤクザの道しか無かった男の人生と家族の話し。
音楽も切なく哀愁感じるエモーショナルな曲調で、より胸が締め付けられる。切なすぎるぜ〜
複雑な心境になります。
とりあえず舘ひろしさんめちゃくちゃかっこいい。
磯村勇人さん演じる翼くんいいね、カッコ良かった!
そして最後のあの間の作り方は素晴らしかった!
そして何よりオープニングのタイトルコールがカッコ良すぎ。笑
ふとした時、反芻してしまうほど余韻の持続性が中々強い作品。傑作でした!