このレビューはネタバレを含みます
舘ひろしさんにはヤクザ役は無理だで。
もうね。善人が顔から出過ぎとるんよ。
渋いよ!カッコいいよ!
でもヤクザじゃないの。
やっぱりデカなの。タカなのよ。
それはいいとして、映画ですが。
なかなかズッシリくる作品。
反社会勢力の子に生まれ、反社会勢力に
魅了され、反社会勢力のために全てを
捧げてきた男が、刑期を終えて出てくると
反社会勢力の経歴により、何もかもが
壊れていく。
本人だけでなく関わった人間
全ての暮らしや幸せを奪っていく。
反社会勢力には誰も耳を傾けない。
誰も手を差し伸べようとしない。
「何が生きていくしかねぇだ。
生きる権利奪ってんのそっちだろうが」
「そりゃお前らのやってきたこと
考えりゃ当然の報いだろ」
このヤクザと刑事のセリフのやり取りが
全てを物語っていた。
あまりにも残酷であり、生き地獄。
だが、これが現実。
同情したいが出来ない自分がいる。
モヤモヤを植え付けさせてくる作品でした。
綾野剛さんの芝居の中では
一番好きかもしれない本作。
磯村勇斗さんも素晴らしかったです。