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太陽がいっぱいのkuuのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
5.0
太陽がいっぱい♪+万年筆+フラ・アンジェリコの画集+バレエ+ギター+イルカ+レコード+トランプ+懐中時計+天秤+時刻表+ラストシーン◎



大富豪と貧しい青年を巡るピカレスク・サスペンス

原作 The Talented Mr. Ripley(才人リプリー君)
   パトリシア・ハイスミス著
原題 Plein Soleil
監督 ルネ・クレマン
主演 アラン・ドロン
音楽 ニーノ・ロータ

美しい海と物悲しいテーマ曲が魅力的💕
ニーノ・ロータとのトラブルは割愛🙇💦

大富豪の傲慢さと貧乏人の下心が面白い
お金があるのに食事代を払おうとしない
チップも小銭がないからと人に払わせる
その癖どうでもいいことには大金を使う
お金もないのに言われたまま支払う友人
彼もその先にある大金に目が眩んでいる

このような負の連鎖の果てにある悲劇😭
友情と愛情と嫉妬と憎悪が複雑に絡む💦
雇い主と使用人なら割り切れたのかも…
友達というのは対等でないと歯車が狂う
ありがちなことだから肝に銘じなきゃ!

フラ・アンジェリコの宗教画が興味深い
絵そのものの意味は詳しい人にお任せ🙇
当時の絵に使われた絵具等でわかること
それはパトロンの財力と画家への愛情📝
勝手な解釈だけど意味深だなって思った

バレエはイタリア発祥という説がある📝
天秤は裁きの象徴であり正義を意味する
マルジュこそ剣と天秤を持つ女神かも😊

テレビで2回鑑賞のちレンタルで再鑑賞
楽しいわけじゃないけどやっぱり名作💕
映像も美しいし内容も胸に突き刺さる!
それぞれ悪いとも言えるし誰も悪くない
その矛盾を味わいながら将来また観たい
kuu

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