たまち

太陽がいっぱいのたまちのネタバレレビュー・内容・結末

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

・こちらにまで伝わる、マルジュを手に入れた完璧な幸せからのラスト。どんでん返し的な驚きと共に、悪事は為されないという安心感。
原語だと「ちょっと日差しが強いけどね」
と言った意味合いになるらしく、眩し過ぎる、と捉えるとさらに味わい深い。


・イタリアが美しい…青い空と紺碧の海、白い壁。こちらまで火傷しそうな陽射し。
・トムが鏡の前でフィリップの真似をするのが美しいし象徴的で良いシーンだった!
・なんでこんなものを長尺で映し込むのかな…?と思っていたら、ちゃんとヒントになっている、というパターンが多くて楽しい。(鈍くて気づくのに時間かかる) おばさま捜査官とか、不穏な滑車とか。

・顔は圧倒的に美しいのに、なんとなく粗野なイメージの抜けないトム。先入観?体つき?演技で言うともちろん食べ方とかだけど、それだけでなく雰囲気が…
若く美しく危険な男、永遠のモチーフでありそれを体現するアランドロンの美しさたるや。

・有名なので曲だけ知っていたけれど、やっぱり名曲だった…!遠くの鳴き声みたいに聞こえる。
たまち

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