キングダムにだだハマり中の母は、前作の方が好きなようだが、私は今作の方が好み。主人公信の初陣となる蛇甘平原の戦いをたっぷりと（もちろん端折りながらではあるのだが）描いた今作。アクションは前作よりパワーアップしているし、なにより砂埃が舞い、亡骸があちこちに散らばる悲惨な戦場、たいした装備もなく武装した兵士や騎馬、戦車に立ち向かわなければならない歩兵の厳しさ、などがてんこ盛り。絶対に歩兵になりたくない、過酷すぎる……。
また、王騎将軍の、将軍の戦の話が面白い。歩兵としての戦と将軍としての戦はこれほどまでに違うものなのか。
王騎将軍の愛人発言がなくなっていたのは、尺的に致し方ないとはいえ残念。
戦がメインなので政の出番は控えめ。しかし、ほとんど国の実権を握っている呂不韋が帰国し、不穏な雰囲気に……。呂不韋の食えないやべぇ奴感がとてつもなさすぎて恐ろしい。そして、昌平君に玉木宏をキャスティングはマジで神だと思う。呂不韋一派は今作では顔見せ程度だったけど、威圧感半端ない。早く活躍が見たい。
