miu

海の上のピアニスト イタリア完全版のmiuのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ずば抜けた洞察力で一等区画にいる人たちの人生を読み、様々なピアノの音色を奏でるあのシーンただただ凄かった。「本なら誰でも読めるが、彼は人を読める。その人たちがいる場所や出す音、匂い、出身地、人生の物語すべてを読み取る。そして注意深くそれらを分類し、整理して頭の中の広大な地図に配置する。陸に上がらなくても、"世界"は船を歩き回っていた。」

後悔しやがれってセリフで始まる1900の早引きも良かったな〜弾き終わったあと摩擦で熱くなったピアノの弦でタバコに火をつけてジェリーに「僕は吸わないのでどうぞ」ってタバコを咥えさせる一連の流れかっこ良すぎてわたしまで時が止まった…
最後までみて疑問が残るのは、孤児院行きになりそうだったあの日1900はどこに隠れていたのか。その後で何事もなかったかのように現れてピアノを奏でるまでには一体どんな物語があったのか。最後に現れた1900はそもそも実体があったのか。
だって生きてる人が残ってたら普通爆破しないよね?とか考えたけどマックスが1900を思って船を降りたあとも彼がいたことは伝えなかった?とか色々考えちゃいました
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