ほにゃららちゃぴらら

海の上のピアニスト イタリア完全版のほにゃららちゃぴららのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

味わい深かった。

音楽といい、シーンの1つ1つが沁みる。
美しい。切ない。儚い。
世界観やスケールに圧倒。
よく撮れたねというカットの数々。
この作品の質感、豪華客船の雰囲気は秀逸。

名前を付けるシーン
パイをぶつけるシーン
ピアノごと滑りながら演奏してるシーン
ピアノバトルシーン🎹🥃🚬大好き。

楽器もレコードも渋い。

一目惚れの演奏シーンも良かった。

勝手に寝てる所に来てキスしたのは引いちゃった。。彼の境遇、生き様、異端性の表現の1つなのはわかるし好きな人はあのシーンも含めて良いんだろうけど。

芸術的映画の体裁がなければ、強制猥褻、痴漢…マイルドに表現しても、「好きなあの娘のリコーダーペロペロペロペロ👅事件」の覗き見の様。笑

それをも哀愁を感じさせるような重厚感のある作品の仕上げ方には賞賛しかないが。

他には心情を顏の表情で表現する力、つまり演技力、そしてキャストが抜群だった。

全体的に好きなんだけどちょっと長かった。

全然関係ないんだけど
私が大好きな『イントゥザワイルド』『テルマ&ルイーズ』のようなロードムービーとの対比感に感じるものがあった。

海はめちゃくちゃ広くてどこまでも続いてて壮大なんだけど、海からしたらこんなに大きな船もまた小さいんだよね。
その中で生きたピアノの音と魂を見た。