ゆいな

海の上のピアニスト イタリア完全版のゆいなのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

復活した、とのことだったので観に行ってみた。
イタリアの映画で描写が素敵だった。
特に一目惚れして窓から女の子が映っているところが1番よかった。
なによりも美しいピアノの音色とトランペットでダンスをするシーンは目も耳も幸せだった。
「アメリカ」って何度も何度もいろんな人が言う場面。あれはきっと新天地であって人生の新しい一歩、っていう意味合いが込められているのかな、と解釈した。
結局1900は迷った挙句降りずだったし。あの場面で帽子を投げて、それが海に落ちるっていう描写は「やっぱり自分のいる場所は海だ」っていう気持ちと、それに賭けたのかなぁと思った。
最後に陸には終わりがないって言ってたけど実際は海の方が広大で終わりがない気がして違和感を感じた。でも航海だと行き先が常にあるから終わりはあるのだろうか〜。そして自分だけの終わりを見つけるのが人生なのでは?
まあでも一つの場所、一つの人をあんなにたくさんの中から見つけるのは難しすぎ、って言ってたけどそれはそうだなあと思った。それはでも海の上にいたところで1回には2000人だがそれを何回も何年も繰り返していたらそれこそ莫大な数だしそれもそれでなぁ、と思った。だって到着したら終わりじゃないか。
人生の終わり方って人それぞれだけど、残される方もつらいよなぁ〜。慣れてくれって言われたってねえ!って感じではある。まあいつか死ぬからこそ、なんだろうし親友もその人生の終わりの意思を尊重した結果なんだろうけど!やりきれん気持ちになるんだろうなぁ〜。
あの最後の右腕だけが2本の描写は難しかった、
まあでもお父さんも海にいるわけだし。
親友の発言の「陸に降りて結婚して家庭を持つっていう普通の幸せを味わってほしい」って言ったあとに「退屈でありきたりかもしれんが」みたいなこと言っててやっぱり結婚=幸せみたいな固定観念は国外問わずだよなぁ〜と思った。
ゆいな

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