このレビューはネタバレを含みます
リスペクトしている水原希子ちゃんがW主演とのことで少しだけ情報を入れてから鑑賞。
私自身上京しているので美紀に対する同情の気持ちが膨れる一方、東京で生まれ育った知人の中でも絶対にいない「生粋の箱入り娘」華子の生活、所作、置かれる状況に「普段私が歩いてる東京にもこんな世界があるのか…」と驚愕した。
明らかに「地位」のために伴侶を選ばなければいけない人たちに、何不自由なく暮らしていける羨ましさよりも、生まれついた時から縛り付けられている窮屈さが可哀想で仕方なかった。
そして華子と美紀の初対面のシーン。泥沼三角関係の始まりかと思いきや「自分の力で生きていく」努力をしている逸子が本当にいい立ち回りをして見事女同士の対立を回避!
あの時ちょっと喧嘩越し気味になっていた美紀がすぐにクールダウンできたのは絶対にこの逸子のおかげだと思う。
流れに身を委ねることしかしなかった華子が、自分の人生のために青木家と縁を切り、ちゃんと自分の足で歩み始められたのだから喰らったあのビンタは無駄じゃなかっただろうなあと感じた。
個人的に幸一郎と美紀の、青木家というでかでかしいラベルを剥がして対等でいられる関係性がとても好きだった。
幸一郎の美紀に対する気持ち、華子に対する気持ち、両方大事だったと思うし、両方とも遊びじゃなかったと思う。あと高良健吾はずるいよ。。。。。。
平日の映画館は老若男女問わずいろんなお客さんがいて、女性の在り方・女性の幸せに対して色んな意見が囁かれるようになったまさに今、大切にされるべき作品だと実感した。