とんちゃん

あのこは貴族のとんちゃんのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
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私の場合、映画を見る時、どっぷり感情移入する場合と、淡々とストーリーを追いながら客観的に見る場合がある。この映画は後者のパターン。いろいろなことに思いを馳せ、頭の中は終始フル稼働。それだけリアリティがある作品だったのかもしれない。地方に住む身としては、ヤンキーの弟や、シャッター通りの商店街、作品の中の的を射たセリフの一言一言が、胸に刺さった。今更ながら、私学に進学するため上京して、バックグラウンドの違う集団の中で、四年間を過ごした娘の頑張りは、大変なものだったと痛感した。
地方にいる時点で、スタート地点が違うと言った大学生の記事を読んだことがある。生まれた環境によっても、スタート地点は大きく違う。こんな理不尽な世の中を変えていくのは、気付くこと、考えること、行動することなのだろう。
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