松濤のお屋敷に住む箱入り娘のお嬢様華子と金沢から上京して憧れの東京暮らしのはずか、金銭的で事情で大学を中退した苦労人の美紀。
住む世界が全く違う2人が1人男性を通して知り合って行く。
階層、階級、住む世界が違ってもそれぞれの世界の常識の中で押し潰されそうになる。
自分もそうやって生きてきたから当たり前と信じて疑わず幸せになる為にとアドバイスされてるから厄介。
観ていて苦しくなる所がいっぱい。何てない一言にグサリと傷つてきた事を思い出した。この映画女性なら共感出来る部分は多いはず。
不思議なのは婚約者と愛人の立場で会った2人が全くののしりあったりしない事。女通しで叩きあったり、自尊心を傷つけあったりする必要ないという事はわからなくも無いけれど、私だったらどちらの立場でも嫉妬するな。
結婚=幸せと信じていた華子が自立し、幸一郎と出会うラストが絶妙。
門脇麦も水原希子も石橋静河も良かった。
あのこは貴族というタイトルにはいろんな思いが込められているんだなと感じた。