たかが東京、されど東京。かなり良いとこのお嬢さんと上京組の女性の2人を中心に、東京に生きる女性たちの姿を描いたストーリー。
銀の匙を咥えた女性と持たざる女性。普通はその違いを巡ってヤイノヤイノやるのはよく見るんだけど、今回は2人とも感情を表にあまり出さず、互いにドライに向き合っているのが印象的だった。特に門脇麦、水原希子、石橋静河の3人が集まった結構修羅場的な場面で3人ともフラットに話しているのが今まで見たことない感じでガツンとときた。
それにしても門脇麦が凄かった。自分の意思をあまり持っていないお嬢さんのフワフワとした感じを自然に演じていて、凄いリアリティ。慶大中退しなきゃいけなかった水原希子も勿論辛いけど、あくまでも旦那さんの体面を立てるためだけに生活しているような門脇麦の方が逃げ場が無さそうで辛そうだった…あっ、あれは天皇家御用達のビニール傘！天皇家とかそれに近い貴族系の家もこんな感じなのだろうか…実際今でもあるのか分かんないけど自由が無い方が辛いな…
自分の足で一歩踏み出す事の大事さ。都会で生きる女性たちへのささやかなエールのような作品だ！東京がなんぼのもんじゃい！
