すごく上品で、丁寧で、優しい余韻が残る作品でした。
生まれ落ちた場所や環境は変えることができないけれど、その残酷さより、受け入れた上で生きていく逞しさや美しさを描いているのが印象的。
美紀の一人暮らしの部屋で2人が話すシーン、大通りを挟んで華子と女の子たちが手を振り合うシーン、すごく良かった。
自分は華子のような貴族ではないけれど、生まれも育ちも東京なので、
大学に入って地方出身の友達が故郷を自虐的に、でも愛おしそうに語る時、羨ましくて仕方がなかったことを思い出しました。
一人暮らしの友達の家に行って、あらゆるものがその子自身のものなんだ、と感動して、強く憧れた。
就職してから、地方暮らしも一人暮らしも叶えてしまったので、あの頃の感覚を忘れていたなあと。
でも美紀から見える東京は、たぶん一生、自分が見ることはできないんだろうなあ。。
演者では、水原希子ちゃんと山下リオさんがとっても輝いていました。
もともと好きだった麦ちゃんと高良くんも、もちろん良かったです〜。
以下、素敵だった台詞メモ✍️
どこで生まれたって、最高!って日もあれば、泣きたくなる日もあるよ。
でもその日何があったか、話せる人がいるだけで、とりあえずは十分じゃない?