主人公は由緒正しき医師一家の娘。結婚相手探しに苦労するが、ついに素晴らしい男性に巡り合う、しかし…というお話を。
いやー、面白かった!
タイトルから、「古典的な身分違いの恋愛物語だろう」と思っていたら、まったく違った!
取り扱うテーマがとても面白い。日本が実はいくつかの層に分かれており、上の層ほど古い考えから抜け出せていないことを題材にしている。
上の層は未だに古いしきたりに囚われ、下の層ほど変化している…そんな世界観を見せつけられドキリとした。なるほどそうかも。歌舞伎の一族なども男尊女卑ハゲしいのもよく分かる。
暮らしは派手で食うものには困らないけれど、貴族は貴族で色々あるんやね、というお話でした。総中流社会とは幻想でした。
映画としても、W主人公の対比がお見事。タイトルから想像もできない傑作でした。原作の山内マリコさんお見事だわ。
「政治家は、投票されやすいようにわかりやすい名前をつけるのよナントカ一郎とかナントカ太郎とか」というセリフにも感心してしまった。
なるほど言われてみればたしかにそうだ。そんな理由で我が子の名前を決めてるのかぁ…いやはや