『あのこは貴族』
貴族という言葉がタイトルに入っているように貴族である華子と庶民の美紀の階級差を描く。
抽象的に捉えれば日本の貧富の差、性に対する固定観念をテーマにしている。結婚に対しての家族の考えが古い。
慶應の内部生の話はわかるなぁ〜。知り合いにそういう人はいないけど、内部生ねえ。
これは俗にいうオモロい映画ではない。会話がメイン。観た人が何をこの映画から感じたのかがポイントになる。
以下ネタバレ考察。
離婚理由が気になったので考えてみた。
直前のシーンで、美紀が華子に「その日何があったか話せる相手がいるだけで十分なんじゃない?」のセリフがある。その後華子は幸一郎に私が前言った映画観た?と聞く。しかし観てなかったと言われる。そして離婚。
生活のリズムも合わなくなり、華子は言葉にしていなかったがなんとなく合わないと思い始めていた。そこで幸一郎が映画を観ていないと言われ、何があったか話せる相手ですらないことがわかってしまった。幸一郎は華子の親族と同じく、家柄で結婚相手を選んでいたのではないか。だから離婚をした。というのが私が調べて考えた結論。
社会問題を捉えた映画でもわかりやすい方で、考察しやすかった。