午前十時の映画祭にて再鑑賞です。
第二次世界大戦時の話で、飛行機の墜落で瀕死の重傷を負い記憶も失った主人公が、イタリアで治療を受けながら自分の記憶を徐々に取り戻していく話です。
記憶はチェニジアの砂漠での出来事を中心に少しづつ回復し主人公の罪・想いが浮き彫りになるミステリー仕立ての構成です。
記憶を取り戻すきっかけが秀逸で、特に音による演出が素晴らしいです。
また、イタリアのじめっとした空気とチェニジアの灼熱の砂漠を同じ透明感のあるトーンで描いた映像も目が離せません。
色々なエピソードの積み重ねで、ストーリーが構築されていますが、特にジュリエット・ビノッシュ扮する従軍看護婦とインド人の爆弾処理班の交流のエピソードがとても素敵です。(ここだけでも観て欲しい❗️)
監督のアンソニー・ミンゲラは54歳にて他界。これからという時に非常に残念です😢
アカデミー作品賞受賞作の中では影が薄い(不倫を描いているから？上映時間が長いから？)ですが、個人的には改めて名作と感じることができました。
