ヴぇる

イングリッシュ・ペイシェントのヴぇるのレビュー・感想・評価

3.1
97年の作品賞含め9部門を獲得した第二次大戦中の愛模様を描いた作品だ。

実際は不倫の物語ではあるが、私にはこれも1つのラブストーリーに感じられ不倫映画と一口に言ってしまうには余りにも短絡的な様に感じる。

愛自体は感じるがイマイチ感傷的になれず気持ちが着いていかなかったのは、2人のストーリーに奥行きやロマンスは感じなかったことだろう。歳を重ねての恋愛なればこその深みを感じたかったがそれは感じなかった。

そして、終戦前後の2人の普通の恋に関しては必要性を感じないどころか今作が比較的長尺になってしまった1つの要因だろう。むしろ過去の2人の関係が気になっているため別の恋愛話が始まるのは若干イライラしたとまで言っていい。

総評としては、アラビアのロレンスに色々付け足されたようなそんな雰囲気な映画だ。
ヴぇる

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