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レフト ー恐怖物件ーのJIZEのレビュー・感想・評価

レフト ー恐怖物件ー(2020年製作の映画)
3.0
若い女優と結婚した中年男が子供を連れて田舎町の一軒家で過ごすその裏に隠されたイビツな恐怖をうつしだす。製作にブラムハウスが絡んだ一癖あるホラー。入口は日本でも今年流行ったいわゆる"事故物件もの"の系譜で、土着でダウナーの雰囲気が世界全体を重々しくジメッと包みこむ。また主演のケヴィン・ベーコンとアマンダ・セイフライドのありそうでなかった競演が、会話の自然なやりとりや画面に両者がいて芝居してるだけでもアットホームの雰囲気を醸し出すが、しっかり後半ではホラーしている。田舎町の家の割には、家の内装が整備されててモダン的だったり、古風なその怪異とは逆の効果をねらったのかもしれない。怖さ自体のおどろおどろしさが、全体的に薄味で、魅力をまとってなかったように感じる。住む場所や付き合ううえでその人物のルーツは、しっかりリサーチしましょうね、というきらいがある映画でした。
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