オーウェン

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のオーウェンのレビュー・感想・評価

2.9
冒頭お婆ちゃんが出てくるが、この人物がかのサッチャーであることは気付かない。

気丈で高潔な女性首相のイメージがあるが、晩年にまで描こうとするその姿勢は行う政策とは似ても似つかない。
真に見たいものはサッチャーが何を成し遂げて、何を成しえなかったのかだ。

というわけで老けメイクの部分はあまり成功しているように見えないが、いつものメリル・ストリープが姿を現した時そこには自然と引き付けられてしまう。
声色を変えたり、議会での気高い振る舞いなど、やはりメリルには巧いとしか言えないアプローチが見れる。

それでも作品自体は中途半端。
政治家としての能力にはほとんど触れずに、あくまでもサッチャーの伝記というのは物足りなさを感じて不満が残る。
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