考えは言葉となり、
言葉は行動となり、
行動は習慣となり、
習慣は人格となり、
人格は運命となる。
これはものすごい名言だよなぁ。
本質をズバッと言っている。
大いなる責任を背負った人間は、晩年年老いて尚、その重責を背負い続けるものなのかなぁと思った。
信念を貫き通すのは難しい。
必ず足の引っ張り合いが生じる。
権力には軋轢が付き物だ。
男社会の荒波の中で、のし上がっていく生き様。
鉄の女というキャッチフレーズと引き換えに、人生の楽しみはトレードオフ。
嫌という程の現実。
ただそれをサッチャーさんは望んだのだ。
振り返れば失ったものは大きいが、寂しくもあるけど後悔はない、ということだろう。
何を大事にして生き、そして最期を迎えるのか。
非常に考えさせられる。
サッチャーさんは、マジですごい人だったんだなぁと感服する。
それはメリル・ストリープの風貌、そして圧倒的なリーダーシップを見せつける演技が、虚構のない真実味を与えているから。
晩年と最盛期の対比による演出により、伝記映画としては非常にわかりやすくて、しかも楽しめた。